【インタビュー】グッドギビングマーク認証団体インタビューVol. 7:一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会/一般社団法人 Anchor – 九州災害支援団体支援機構 –
グッドギビングマーク認証を取得した団体(2団体)
- 一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会(東京都)
- 一般社団法人 Anchor – 九州災害支援団体支援機構 -(熊本県)
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記事では伝えきれない、グッドギビングマーク認証団体のリアルな声。
インタビューの全編を、ぜひ動画でご覧ください。
インタビュー概要

インタビュー 訊き手:
【左上】公益財団法人 日本非営利組織評価センター 業務執行理事 山田 泰久
登壇者(グッドギビングマーク認証団体):
【中央上】一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会 常務理事 田口 翔 氏
【右上】一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会 専務理事 福田 成康 氏
【左下】一般社団法人 Anchor – 九州災害支援団体支援機構 - 代表理事 村上 直子 氏
【右下】一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会 事業統括 倉持 欣幸 氏
(※役職は2026年7月3日時点。以下、敬称略)
山田:
今回のグッドギビングマーク認証式は、2026年4月に新しくグッドギビングマークの認証を取得した一般社団法人全日本ピアノ指導者協会から専務理事・福田様、常務理事・田口様、事業統括・倉持様と一般社団法人Anchorから代表理事・村上様にお越しいただいております。
はじめに、それぞれの団体とみなさまの自己紹介をお願いします。

福田:
全日本ピアノ指導者協会は、その名のとおり、全国のピアノ指導者が集まる団体です。現在の会員数は約1万8,000人で、その大半がピアノの先生です。
協会では、ピアノ指導者への支援をはじめ、先生方が指導する生徒の育成や成長につながるさまざまな事業を行っています。

田口:
私は、昨年から常務理事を務めており、現在は協会の経営にも携わっています。
会員数は順調に増加しており、子どもたちを対象としたコンクールや発表会などのイベントにも、多くの方にご参加いただいています。
今後も、ピアノ学習の魅力をより多くの方に広めるとともに、音楽文化の発展に貢献できるよう、協会の活動をさらに充実させていきたいと考えています。

倉持:
本日は、(旧制度である)グッドガバナンス認証に引き続き、グッドギビングマークの認証をいただき、ありがとうございます。
この認証を励みに、これからも活動を一層充実させるとともに、私たちに続く団体の皆さまにも、この認証を有効に活用していただけるよう貢献していきたいと考えています。今後ともよろしくお願いいたします。

村上:
私たちアンカーは、「九州災害支援団体支援機構」という名称のとおり、災害時により迅速かつ効果的な支援が行える仕組みづくりに取り組んでいます。
近年は各地で災害が相次いでいることから、平時から防災・減災について学ぶ機会を提供し、地域の防災力向上に努めています。
昨年は、聞こえない方や聞こえにくい方にも防災・減災の知識を届けるため、手話やボードゲームを活用したアイスブレイクを取り入れ、その後に参加者全員で学ぶイベントを開催しました。
このような活動を通じて、多様な方々とのつながりを築くとともに、地域団体の基盤強化や資金調達に関する伴走支援にも取り組んでいます。

山田:
今回グッドギビングマークへお申し込みいただいた理由やきっかけについて教えてください。
村上:
私たちは災害支援や防災・減災活動を行っていますが、活動を続けるうえで信用・信頼をどのように示すかが重要だと考えています。
2011年の東日本大震災以降、寄付する立場も経験し、「どの団体なら安心して寄付できるのか」を判断する難しさを実感しました。
グッドギビングマークは、団体の信頼性を客観的に示せる制度であり、私たちの活動への信頼にもつながると感じたため、申請しました。
福田:
私たちは、活動の自由度や事業の拡大を重視し、公益財団法人ではなく一般社団法人を選択しました。一般社団法人は公益性の高い事業にも柔軟に取り組みやすい一方で、公的な信頼性を示す仕組みが必要だと考えていました。
そのため、その役割を担う第三者認証として、グッドギビングマークに大きな意義を感じ、申請しました。
山田:
それでは次の質問です。
今後、グッドギビングマークをどのように活用していきたいとお考えか、お聞かせください。
福田:
今後は、より多くの寄付を集めて活動を広げていきたいと考えています。
そのため、グッドギビングマーク取得団体であることを積極的に発信し、寄付者や支援者の皆様に安心してご支援いただけるよう活用していきたいと考えています。
村上:
私たちは寄付を集めて助成事業なども行っています。昨年、九州で大雨が発生した際には緊急基金を立ち上げましたが、その時はまだグッドギビングマークを取得していなかったため、ヤフーネット募金を通じて基金を立ち上げました。
もし当時グッドギビングマークを取得していれば、打ち出し方も変わり、より多くの方に活動を知っていただき、熊本や九州を応援したいという思いをより多くお預かりできたのではないかと感じています。
今後は、基金の立ち上げや助成事業で積極的にグッドギビングマークを活用し、信頼性を高めながら支援の輪を広げていきたいと考えています。あわせて、伴走支援を行う団体にも制度の活用を勧め、活動の促進や認知度向上につなげていきたいと考えています。
山田:
それでは最後の質問です。
グッドギビングマーク制度に対して、今後期待されることがありましたらお聞かせください。
村上:
私たちは災害支援を行っていますが、災害が発生すると地域では個人や団体、企業など多くの方が新たに活動を始めます。平時からつながりのある団体は把握していますが、緊急時には新たな支援団体も多く、自分たちで信頼性を確認しながら寄付金や助成先を判断しています。
そのような場面で、グッドギビングマークがどのような視点や基準で団体を見ているのか、あるいは緊急時にはどのようなポイントを確認すればよいのかといった考え方を共有いただけると、大変参考になると感じています。
マークをすぐに取得できる仕組みを望んでいるわけではありませんが、災害時のようにスピードが求められる状況でも活用できるような指針や情報提供があれば、より役立つ制度になるのではないかと期待しています。
山田:
グッドギビングマークは、NPOのガバナンスやコンプライアンスを評価する認証制度です。これまで見えにくかった組織運営の健全性を確認できる点に特徴があります。
評価基準は公開していますので、「NPOとして何を備えておくべきか」を知るための指針としてもご活用いただけます。緊急時にはすべてを確認することは難しくても、基準の一部を参考にしていただくことで、支援先を判断する際の助けになると思います。
また、支援を受ける団体にとっても、ガバナンスや組織運営の重要性に気づくきっかけとなりますので、ぜひ今後も幅広くご活用いただければと思います。ありがとうございました。
福田:
私は専務理事を務めていますが、9月からは現在の常務理事である田口が専務理事に就任しますので、田口からも話をさせていただきたいと思います。
そのうえで、私からもグッドギビングマークへの期待についてお話しします。
先ほど上場企業との比較でお話ししましたが、株式会社には投資先を選ぶための市場や情報があります。一方で、寄付先を選ぶ際には、寄付者が判断できる分かりやすい仕組みがまだ十分ではないと感じています。
一般社団法人は寄付者への税制優遇がない一方で、公益法人にすると活動の自由度が制限される面もあります。そのため、一般社団法人のまま柔軟に活動しながら、信頼性を示す仕組みとしてグッドギビングマークの役割に期待しています。
将来的には、グッドギビングマークが寄付先を選ぶためのプラットフォームのような役割を担い、寄付者と団体をつなぐ場になっていただけると大変ありがたいと感じています。
もちろん運営に必要な手数料などは適切に設定いただいて構いませんので、寄付をより活性化する仕組みとして発展していくことを期待しています。これはあくまで一つの期待としてお伝えしました。
田口:
私からは少し違った観点でお話しします。
今回、評価・認証をいただいたことで、この制度自体の価値をさらに高めていきたいと考えています。
それに加えて、今後認証を受ける団体が増えていくことで、社会課題の解決に取り組む団体同士のコミュニティが生まれるのではないかと期待しています。
それぞれの団体には、事業の中で抱えている課題や工夫している点、強みがあると思います。そうした経験や知見を共有することで、活動の横展開や団体同士の協力につながり、さらに大きな価値を生み出せるのではないかと感じています。
グッドギビングマークを通じて、単なる評価・認証にとどまらず、認証団体同士が学び合い、支え合えるような取り組みにつながっていけば嬉しいです。
山田:
福田様からいただいた寄付の受け皿というご提案について、私たちもグッドギビングマークの認証自体を目的とするのではなく、NPOの皆さまへ適切な資金が循環する仕組みをつくることが使命だと考えています。
現時点では寄付プラットフォームのような機能はありませんが、将来的には、より円滑な資金循環を生み出す仕組みの一つとして検討していきたいと思います。貴重なご意見をありがとうございました。
また、田口様からお話しいただいたコミュニティづくりについても、私たちが大切にしている部分です。地域や分野を越えて、さまざまな団体がつながり、連携できるネットワークへと発展させていきたいと考えています。例えば、災害時の支援活動やチャリティーイベントなど、認証団体同士が協力できる機会もあると思いますので、私たちも団体同士をつなぐ役割を担っていきたいと思います。
おわりに(JCNEより)
本日は、Anchor様、全日本ピアノ指導者協会様から貴重なお話やアイデアをいただき、ありがとうございました。
これからグッドギビングマークの取得を検討されている団体の皆さま、また既に取得されている団体の皆さまにとっても、多くの気づきやヒントを得られる機会になったと思います。
JCNEは、これからも認証団体の皆さまとともに、信頼される非営利セクターづくりと、より良い資金循環の実現に取り組んでまいります。
NPOのみなさまへ │ グッドギビングマーク制度の詳細はこちら
https://goodgiving.jcne.or.jp/npo/
グッドギビングマーク認証団体(インタビュー実施団体)
- 一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会(東京都)

活動概要
一般社団法人全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)は、ピアノ教育を通じて人と社会をつなぐ全国に18,000人の会員を持つ非営利団体です。コンクールをはじめとするさまざまなステージ提供、指導者のための研修、楽曲データベース等の事業を通じ、音楽教育の質の向上と学びの機会の拡大を図り、全国の指導者・学習者・地域社会を結ぶ教育文化プラットフォームを形成しています。
- 一般社団法人 Anchor – 九州災害支援団体支援機構 -(熊本県)

活動概要
私たちのミッションは、あらゆる人が安心して暮らせる社会を実現することです。そのため、災害支援分野の中間支援、地域の活動団体・起業との協働による事業実施、組織運営、広報・ファンドレイジング、そして社会的インパクト評価という4つの核となる領域で伴走支援を提供しています。組織の成長と社会への貢献を支援し、実践的なアプローチで課題に取り組みます。
https://anchor-kyushu.studio.site
グッドギビングマーク制度

グッドギビングマーク制度は、高い専門性と豊富な経験をもとにNPOの評価・認証事業に取り組んできた日本非営利組織評価センター(JCNE)が、適切なガバナンスを行っている組織であると認めた「信頼性の証」を示すマークです。
NPOが、認証機関の認証を得ることによって、ステークホルダーからのいっそうの信頼を高め、ミッションの実現にまい進していくことは、世界的な潮流となっています。
2026年7月1日時点で、グッドギビングマーク認証団体は、全国に39団体が誕生しました。
https://goodgiving.jcne.or.jp/about
公益財団法人 日本非営利組織評価センター

公益財団法人日本非営利組織評価センター(JCNE)は、国内全地域・全分野を対象とした民間唯一のNPO評価認証機関です。2016年の設立以来、1,500件以上の団体を評価・認証し、その知見と経験を活かしてNPOのガバナンス強化を支援しています。2025年には「グッドギビングマーク制度」を開始し、基準を満たした団体に認証を付与。信頼の可視化と寄付・協働の促進を後押ししています。
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