【インタビュー】グッドギビングマーク認証団体インタビューVol. 6:一般社団法人 ヒューマンハーバーそんとく塾/認定特定非営利活動法人 CLACK/特定非営利活動法人 DV対策センター
お知らせ公益財団法人 日本非営利組織評価センターは、以下の3団体に対し、グッドギビングマーク認証式を2026年4月に行いました。
- 一般社団法人 ヒューマンハーバーそんとく塾(福岡県)
- 認定特定非営利活動法人 CLACK(大阪府)
- 特定非営利活動法人 DV対策センター(神奈川県)
認証式後には、グッドギビングマークを取得したきっかけや、今後グッドギビングマーク制度に期待することなどについて、インタビューを実施しました。

インタビュー 訊き手:
【左上】公益財団法人 日本非営利組織評価センター 業務執行理事 山田 泰久
【右上】特定非営利活動法人DV対策センター 代表理事 穂志乃 愛莉 氏
【左下】認定特定非営利活動法人 CLACK 代表理事 井上 泰孝 氏
【右下】一般社団法人 ヒューマンハーバーそんとく塾 代表理事 副島 勲 氏
▶対談の全編は動画でご覧ください
記事では伝えきれない、グッドギビングマーク認証団体のリアルな声。
インタビューの全編を、ぜひ動画でご覧ください。
インタビュー概要
(以下、敬称略)
山田…公益財団法人 日本非営利組織評価センター 業務執行理事 山田 泰久
副島…一般社団法人 ヒューマンハーバーそんとく塾 代表理事 副島 勲
井上…認定特定非営利活動法人 CLACK 代表理事 井上 泰孝
穂志乃…特定非営利活動法人DV対策センター 代表理事 穂志乃 愛莉
山田:
本日はグッドギビングマーク認証を取得した3団体のみなさまにお越しいただいております。まずは、団体の活動紹介などをお願いいたします。
井上:
私たちは2018年から、困難を抱える中高生を対象にデジタル教育とキャリア教育を行っております。活動エリアは主に東京と大阪です。こうした教育を通じて、困難な状況にある子どもたちが再び同じ状況に陥るのではなく、将来の自立や自走を実現できるよう支援しております。
また、この1〜2年でAIが大きく発展したことを受け、デジタル教育の中にAIを取り入れ、AIベースで学べる環境づくりも進めています。こうした取り組みを通じて、事業の拡大にも取り組んでまいります。本日はよろしくお願いいたします。
山田:
CLACK様はデジタル教育分野で積極的に活動されており、メディアやニュースでもよく拝見しております。今後さらに発展されることを期待しております。
副島:
一般社団法人ヒューマンハーバーそんとく塾の代表理事 副島 勲と申します。よろしくお願いいたします。
私は「つまずいた人」という表現を用いておりますが、刑務所は誰でも無試験で入ることができる場所です。しかし、一度入所すると社会的信用を大きく失い、その後の更生が難しくなり、再犯に至るケースが多く見られます。
そのため、私たちは働く場、住まい、教育を一体的に提供する「三位一体」の支援を行い、再犯防止に取り組んでいます。犯罪は本人だけでなく家族にも影響を及ぼしますので、新たな被害者を生まないためにも重要な取り組みです。
2012年に株式会社ヒューマンハーバーを設立し、就労機会の提供などを行ってきました。現在はこの取り組みを全国に広げるため、各地で拠点づくりを進めております。
山田:
ヒューマンハーバーそんとく塾様は再犯防止分野においてリーダーシップを発揮されており、私たちも日頃から活動を拝見しております。
穂志乃:
私たちはDVや虐待、貧困などに苦しむ女性や子ども、若者を支援するために活動しております。シェルターやステップハウスを運営し、主に居住支援を行っています。
さらに、避難後の自立に向けて就労支援を行うほか、自己肯定感の向上や倫理観の育成を目的としたエンパワーメント講座やトラウマケア講座なども実施し、心身の回復と自立を包括的に支援しています。
また、保護司としての活動や、保護観察所と連携した自立準備支援にも取り組んでおり、犯罪後の居場所提供なども行っています。本日はよろしくお願いいたします。
山田:
DV対策センター様は非常に幅広く、きめ細やかな支援を展開されていると感じております。
山田:
本日はこの3つの認証団体にご参加いただいております。活動地域も活動分野も様々な団体のみなさまに、このグッドギビングマークを取得いただきました。今回、グッドギビングマークにお申し込みいただいた理由やきっかけについてお伺いします。
副島:
私たちは再犯防止の一環として清掃事業も行っていますが、元受刑者が働く会社に仕事を依頼することに不安を感じる発注者も多く、社会的信用の面で課題があります。
そのため、グッドギビングマークを取得することで、社会的信用の向上につながると考え、申請いたしました。
穂志乃:
私たちの支援対象の方々は経済的に厳しい状況にあるため、利用者から費用をいただくことが難しく、主に寄付や助成金、補助金に依存しています。
その中で、グッドギビングマークを取得することで社会的信用を高められる点に魅力を感じ、申請いたしました。
井上:
私たちは企業連携による寄付や共同プロジェクトが多いため、企業からの信頼性向上を目的に取得しました。
また、助成金申請においても、グッドギビングマークが評価にプラスに働き、採択につながった事例もあり、その点も取得の理由です。
山田:
続いて、今後、グッドギビングマークをどのように活用したいかお伺いしたいと思います。
穂志乃:
今後は認定取得も目指しつつ、企業からの寄付獲得に向けたアプローチを強化していきたいと考えています。その際にグッドギビングマークを活用していきたいです。
井上:
企業からの寄付だけでなく、パソコンなどの物品寄付もいただいております。さまざまな企業とパートナーシップを築く中で、信頼性の証として活用していきたいと考えています。
副島:
再犯防止は新たな被害者を生まないための重要な社会課題です。そのため、今後は寄付募集にも力を入れていきたいと考えており、その際にグッドギビングマークを活用していきたいです。
山田:
グッドギビングマークは民間の認証制度であり、寄付税制の対象ではありませんが、NPOの信頼性を可視化する仕組みとして活用いただけます。
多くの寄付者は、情報開示や活動内容を総合的に判断して寄付先を選びますが、その際の後押しとして、このような認証が役立つと考えています。
続いて、グッドギビングマーク制度への今後の期待についてお聞かせください。
井上:
現状は比較的規模の大きい団体が多い印象ですが、今後は小規模団体にも広がり、より多くの団体の信頼性向上につながることを期待しています。
副島:
私たちはこれまでの活動において、各機関から感謝状をいただいております。また、刑務所内での教育や職員研修なども実施しています。
独自の「心のスポンジプログラム」により、人が変わるために必要な“気づき”を促す教育を行っており、この指導方法は特許も取得しています。約30のプログラムを通じて、更生支援を行っています。
このプログラムを受けた方の再犯は現在ゼロであり、法務省も関心を示しています。今後は対象を広げ、さまざまな困難を抱える方々への支援に展開していきたいと考えています。
その中で、グッドギビングマークは社会的理解を得る大きな力になると期待しています。
穂志乃:
グッドギビングマーク認証団体同士の交流や、企業とのマッチング機会がさらに増えることを期待しています。プレゼン機会などを通じて寄付につながる仕組みがあるとありがたいです。
山田:
昨年11月に交流会を開催しましたが、2026年度も年2回程度、認証団体・企業・支援団体が交流できるイベントを開催予定です。ぜひご参加いただければと思います。
おわりに(JCNEより)
本日は、グッドギビングマーク認証団体のみなさまから、多様な社会課題に対する実践的な取り組みと、その中で信頼性向上の重要性についてお話を伺いました。認証は寄付者や企業との信頼関係を築く一助となり、活動の広がりを後押しするものです。
NPOのみなさまへ │ グッドギビングマーク制度の詳細はこちら
https://goodgiving.jcne.or.jp/npo/
グッドギビングマーク認証団体(インタビュー実施団体)
- 一般社団法人 ヒューマンハーバーそんとく塾(福岡県)

日本財団や法務省等と協働しながら出所者・出院者を対象に住居・仕事・教育を提供し、再犯防止活動に取り組んでいる。特に教育では「人づくり」「仲間づくり」「社会づくり」を目的として独自のプログラムを使った授業、講座、研修、講演活動を行っており、「出所者・出院者」「生きづらさを抱えた方」「人材育成に悩む企業」などに対して「人としての成長」や「人間力の向上」につながる教育を提供し支援活動を行っている。
- 認定特定非営利活動法人 CLACK(大阪府)

CLACKは、「生まれ育った環境に関係なく、子どもが希望とワクワクを持てる社会」をビジョンに掲げ、世代を超えた貧困連鎖の解消を目指し活動している団体です。大阪・東京を拠点に、無償のデジタル教育やキャリア教育、デジタルを活用した居場所を提供し、様々な困難を抱える中高生の自走に向けた伴走支援に取り組んでおります。
https://clack.ne.jp/
- 特定非営利活動法人 DV対策センター(神奈川県)

私たちは、DV.虐待を経験した子ども、若者、母子にシェルター及びステップハウスの提供のほか、食支援、学習支援、居場所支援はじめ、DV・虐待の連鎖を防ぐ活動まで、幅広い支援を提供しています。さらにエンパワメント講座や体験旅行を提供することで、該当者の価値観を広げ、自己肯定感や倫理観向上に寄与しています。
https://dvtaisaku.jp/
グッドギビングマーク制度

グッドギビングマーク制度は、高い専門性と豊富な経験をもとにNPOの評価・認証事業に取り組んできた日本非営利組織評価センター(JCNE)が、適切なガバナンスを行っている組織であると認めた「信頼性の証」を示すマークです。
NPOが、認証機関の認証を得ることによって、ステークホルダーからのいっそうの信頼を高め、ミッションの実現にまい進していくことは、世界的な潮流となっています。
2026年3月16日時点で、グッドギビングマーク認証団体は、全国に31団体が誕生しました。
https://goodgiving.jcne.or.jp/about/
公益財団法人 日本非営利組織評価センター

公益財団法人日本非営利組織評価センター(JCNE)は、国内全地域・全分野を対象とした民間唯一のNPO評価認証機関です。2016年の設立以来、1,500件以上の団体を評価・認証し、その知見と経験を活かしてNPOのガバナンス強化を支援しています。2025年には「グッドギビングマーク制度」を開始し、基準を満たした団体に認証を付与。信頼の可視化と寄付・協働の促進を後押ししています。
https://goodgiving.jcne.or.jp/
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