【インタビュー】グッドギビングマーク認証団体インタビューVol. 4:認定特定非営利活動法人自然再生センター/認定特定非営利活動法人オリーブの家/特定非営利活動法人じぶん未来クラブ

お知らせ

公益財団法人 日本非営利組織評価センターは、以下の3団体に対し、グッドギビングマーク認証式を2026年2月に行いました。

・認定特定非営利活動法人 自然再生センター
・認定特定非営利活動法人 オリーブの家
・特定非営利活動法人 じぶん未来クラブ

認証式後には、グッドギビングマークを取得したきっかけや、今後グッドギビングマーク制度に期待することなどについて、インタビューを実施しました。

今回は二部構成となり、それぞれグッドギビングマーク認証団体の声をお届けします。

<第一部>

【中央下】認定特定非営利活動法人  自然再生センター 副理事長 小倉 加代子 氏
【右上】認定特定非営利活動法人 オリーブの家 理事長 山本 礼知 氏

インタビュー 訊き手:
【左上】公益財団法人 日本非営利組織評価センター 業務執行理事 山田 泰久

<第二部>

【左】特定非営利活動法人  じぶん未来クラブ 理事 林 貴美子 氏

インタビュー 訊き手:
【右】公益財団法人 日本非営利組織評価センター 浦邉 智紀

▶対談の全編は動画でご覧ください

記事では伝えきれない、グッドギビングマーク認証団体のリアルな声。
インタビューの全編を、ぜひ動画でご覧ください。

インタビュー概要

<第一部>

認定特定非営利活動法人  自然再生センター 副理事長 小倉 加代子 氏
認定特定非営利活動法人 オリーブの家 理事長 山本 礼知 氏
(インタビュー 訊き手:公益財団法人 日本非営利組織評価センター 業務執行理事 山田 泰久)

山田:

まずはじめに、それぞれの活動紹介と自己紹介をお願いします。

小倉:

私どもは島根県松江市に事務所を構え、設立20年目を迎える認定NPO法人です。
名前の通り自然再生を行っており、ハード面だけでなく、教育や地域振興なども含めた包括的な再生に取り組んでいます。
フィールドは宍道湖・中海・大橋川を主に活動しています。
ちょうどNHKの朝ドラで人気になっていますが、そういう城下町で活動しています。

山本:

私たちは岡山県津山市に拠点がある団体で、「誰一人、虐げられることのない世界のために」というスローガンを掲げ、DV被害者の女性と親子、シングルマザーの方を支援しています。一時保護シェルターの運営、相談業務、心理カウンセラーによるカウンセリングなどを行っています。
また、2年前から宅配型の子ども食堂や学習支援にも取り組んでいます。さらに、アウトリーチ支援や就労支援を通じて、自立まで伴走する支援を行っている団体です。

山田:

今回グッドギビングマークを取得していただいた2団体は、旧制度のグッドガバナンス認証から取得していただいておりましたが、今回制度が変わり、新しくグッドギビングマーク制度になりまして、継続して組織評価を受けていただきました。
今回グッドギビングマークをお申し込みいただいた理由やきっかけなどをお伺いできればと思います。

山本:

私たちの活動は、利用者のプライバシーを守る必要があるため、活動の詳細や細かい部分を公開することが難しい面があります。そのため、透明性や誠実性を自分たちで発信するだけでは十分ではないと感じていました。
第三者からの信頼性の高い評価をいただくことで、寄付者の方に「この団体なら安心して寄付できる、託せる」と思っていただきたいと考えました。
認定NPO法人の維持とあわせて、グッドギビングマークの取得に申し込みました。

小倉:

私どもはグッドガバナンスの時から取り組ませていただいています。
NPO活動は、何をしているのか分かりにくい、社会的にまだ不透明な部分があると感じている方も多いと思います。そうした中で、第三者に評価していただくことはとても大事なことだと考えています。
それは、内部の士気や自信にもつながり、私たち自身が自信を持って活動できること、そして行政や企業の皆様と対等に関係を築いていくためでもあります。
また、私どもは地方の団体でもあるため、第三者評価を通じて大企業の皆様にも見ていただき、挑戦しながらつながりを広げていきたいと考えました。
さらに、個人の寄付者の方にも将来的に信頼していただける団体でありたいという思いから、登録させていただきました。

山田:

グッドギビングマークをそれぞれどのように活用していきたいのかお伺いできればと思います。

小倉:

評価していただき認証をいただいたことで、発表があった直後ということもあるかもしれませんが、東京の大手企業から山陰支社を通じて早速ご寄付のお話をいただきました。
記者会見やプレスリリースを行う際にも、「グッドギビングマーク認証の山陰初の団体」であることを広めていきたいと思っています。
こうして自信を持ってつながるご縁をいただけたことを、とてもタイムリーで嬉しく思っています。

山田:

私たちは東京で企業のCSR・社会貢献部門の方々とお話しする機会がありますが、企業が寄付先を選ぶ際には、インターネットを活用してさまざまな視点から情報を確認しているとよく伺います。そうした中で、グッドギビングマークのサイトに掲載されていることや、助成金の実績があるかどうかといった点も、企業の皆様がネットで確認されているポイントの一つだと感じています。
そういった情報が、寄付先を検討する際の参考として活用されているのではないかと思います。

山本:

私たちはまず、ホームページなどを通じて、寄付者の方や関係各所の皆様に対し、支援の安心材料として資格を伝えていきたいと考えています。
また、私たちは地方の団体でもあるため、企業とのつながりがなかなか持ちにくい面があります。そこで、企業の皆様に対して、CSR活動や社会貢献のパートナーとして信頼に値する団体であることをアピールするためにも活用しています。
そうした団体や企業の皆様と、寄付の関係を超えて、社会課題をともに解決していける持続可能な連携につなげていきたいと考えています。

山田:

今後、グッドギビングマーク制度へ期待することは何でしょうか。

山本:

グッドギビングマークが社会のスタンダード、判断基準となっていくことを望んでいます。
グッドギビングマークのある団体が信頼の証として認識されることがスタンダードになり、日本における寄付文化が、より身近でポジティブに捉えられるようになればと思っています。
私たち取得団体も、マークの価値を下げないよう、誠実な活動を続けていきたいと思います。

小倉:

まだまだ地方、特に山陰地域では、このマークを取るかどうか悩まれている団体のご相談を受けることがあります。
まずは内容を少しのぞいてみて、できるところから少しずつ取り組み、自信をつけていっていただけたらと思っています。
また、これを取得している団体は、活動だけでなく組織運営にも関心を持っている団体が多いと思います。
そうした団体同士のネットワークができれば、とても心強いのではないかと感じています。

<第二部>

特定非営利活動法人  じぶん未来クラブ 理事 林 貴美子 氏
(インタビュー 訊き手:公益財団法人 日本非営利組織評価センター 浦邉 智紀)

浦邉:

まずはじめに、団体の活動紹介と自己紹介をお願いします。

林:

私ども特定非営利活動法人じぶん未来クラブは、「やってみようが未来をつくる」という理念のもと活動しています。
現在は、主に「表現教育」と「キャリア教育」の2つのプログラムを全国で展開しています。
表現教育では、アメリカの非営利団体であるハートグローバルと共同で活動を行っており、全国で年間約1万人の子どもたちに参加いただいています。
ワークショップでは歌や踊りのショーをつくりますが、目的は歌や踊りそのものではありません。ショーを作り上げるプロセスの中で、自分の殻を破り、子どもたち自身が新たな一面を発見し、生きる力を育むことです。このプログラムでは、世界中から集まった約30名のキャストが、日本中の地域や学校をまわり活動します。国や文化を越えて子どもたちと交流しながら、一つのショーを作り上げるというのも大きな特徴です。
またキャリア教育では、表現教育と同じく「自分の殻を破る」というコンセプトのもと、社会人と触れ合う機会を通じて、子どもたちが社会の新たな側面を知りながら、自分自身の新しい可能性を見出していくようなプログラムを展開しています。

浦邉:

旧制度のグッドガバナンス認証から取得していただいておりましたが、今回制度が変わり、新しくグッドギビングマーク制度になりまして、継続して組織評価を受けていただきました。
今回グッドギビングマークをお申し込みいただいた理由やきっかけなどをお伺いできればと思います。

林:

もともと認定NPO法人を目指していましたが、事業が全国各地に広がり、約2,000人のボランティアの皆さんと活動しているため、会計や事務手続きの負担が大きく、体制面から認定取得は難しい状況がありました。
その一方で、初めて出会う方々、サポートをしていただく企業の方々に対して団体の信頼性をどのように示すかという課題もありました。東京都や文科省などからの助成実績などはあるものの、認定NPOでない場合、第三者として信頼性を証明してくれる仕組みが必要でした。
そのため、まずグッドガバナンス認証を受け、その後制度がグッドギビングマークへと変わった際にも、引き続きガバナンスの健全性を第三者に証明していただく仕組みとして、認証を継続して受けたいと考えました。

浦邉:

私どもとしても、グッドギビングマーク制度が企業や助成団体の助成金申請・審査の場面で活用されるよう働きかけています。
そこで、認証を取得された自分未来クラブさんから、今後このマークをどのように活用していきたいか、お聞かせいただけますでしょうか。

林:

私どもはこれまで、事業型のNPOとして長く活動してきたこともあり、事業収入における寄付や助成金の割合はそれほど大きくありませんでした。
しかし、コロナ禍を経て活動を休止、あるいはそれに近い期間を経験しましたので、今後は社会的な認知をさらに広げていく必要があると感じています。
現在、ボランティアをしていただいている方々は様々な年齢の方々約2000と大変多くの方に関わっていただいており多くの皆さんと一緒に表現教育のプログラムを広めていますが、私たちが取り組んでいる不登校の問題に正面から向き合い、活動をさらに進めていくためには、今後自治体や団体からの助成金や企業の皆様からのサポートが非常に重要になります。
そこで、グッドギビングの認証を得ていることを多くの方にお伝えし、信頼性を高め企業からのご寄付、団体、自治体からの助成金を幅広く得て活動の輪をさらに広げていきたいと考えています。

浦邉:

グッドギビングマーク制度への、今後の期待についてお聞かせいただければと思いますが、いかがでしょうか。

林:

まずはグッドギビングマーク制度そのものの認知が、企業の皆さまやさまざまな方々に広がっていくことを期待しています。
「グッドギビングマークを取得している団体は、信頼性の高い団体なんだ」という理解が広がれば、それに伴って私どもの団体の認知や信頼も高まっていくと思いますので、ぜひ今後も進めていただければありがたいです。
また、現在も進めていただいていると思いますが、寄付サイトやカード会社などが「この団体に寄付しましょう」と紹介するような仕組みの中に、認証団体が入っていく機会が増えて欲しいと思います。
そうしたさまざまなプラットフォームにグッドギビングマーク認証団体が入っていくことで、認証団体全体の認知も高まっていくのではないかと期待しています。

おわりに(JCNEより)

旧制度グッドガバナンス認証からグッドギビングマークへ。
本日は3団体の皆さまからお話を伺い、グッドギビングマーク制度の意義を改めて実感いたしました。
それぞれ活動分野や地域は異なりますが、共通していたのは、第三者評価によって団体の信頼性を可視化し、寄付者や企業の皆さまと新たな関係を築いていきたいという思いでした。

また、認証を通じて団体自身の自信や組織力の向上につながっているというお話や、企業との新たなご縁が生まれているというお話もあり、この制度が団体と社会をつなぐ一つのきっかけになっていることを感じました。
NPOのみなさまにとって、グッドギビングマークが信頼を積み重ねていくための選択肢の一つとなることを願っています。

NPOのみなさまへ │ グッドギビングマーク制度の詳細はこちら
https://goodgiving.jcne.or.jp/npo/

認定特定非営利活動法人  自然再生センター

認定NPO法人自然再生センターは、中海・宍道湖を拠点に、環境保全と地域活性化を両立する持続可能な循環モデルに挑戦しています。中海・宍道湖に繁殖しすぎた藻と水草を資源としてとらえ、肥料として畑に循環し、サツマイモや大豆などを育てる活動「オゴノリング」を進めています。地域の人びとと自然をつなぎ、豊かで遊べる水辺を未来へ引き継ぐことを目指し、次世代へ価値ある自然環境を残す取り組みを続けています。

https://www.sizen-saisei.org/

認定特定非営利活動法人 オリーブの家

DV・虐待被害者からの相談、DV・虐待被害者の女性と親子の一時保護、専門家による心のケアを行う。アウトリーチ支援で貧困母子家庭に対して、社会復帰、就職ができる環境作りや食糧品・日用品の支援活動。居住支援、学習支援なども行う。
家庭内の男女間で問題を繰り返さないためのアドバイスや個人カウンセリング、交流会を行い、コミュニケーションセミナーを開催することで貧困、DVを防止し、社会貢献していく。
https://olive-no-ie.main.jp/

特定非営利活動法人  じぶん未来クラブ

じぶん未来クラブは「やってみよう、が未来をつくる」を理念に、子どもや若者の可能性を伸ばす教育NPOです。表現教育とキャリア教育を軸に活動し、表現教育ではハートグローバルと協働したミュージックアウトリーチプログラムで自己表現力や自己肯定感を育成。ここ数年大きな社会問題となっている不登校の子どもたちへの取り組みにも力を入れています。キャリア教育では企業や社会人との出会いを通じて将来を考える機会を提供。学校・行政・企業・ボランティアと連携して、挑戦と学びの場を届けています。

https://www.jibunmirai.com/

グッドギビングマーク制度

グッドギビングマーク制度は、高い専門性と豊富な経験をもとにNPOの評価・認証事業に取り組んできた日本非営利組織評価センター(JCNE)が、適切なガバナンスを行っている組織であると認めた「信頼性の証」を示すマークです。
NPOが、認証機関の認証を得ることによって、ステークホルダーからのいっそうの信頼を高め、ミッションの実現にまい進していくことは、世界的な潮流となっています。
2026年3月16日時点で、グッドギビングマーク認証団体は、全国に31団体が誕生しました。
https://goodgiving.jcne.or.jp/about/

公益財団法人 日本非営利組織評価センター

公益財団法人日本非営利組織評価センター(JCNE)は、国内全地域・全分野を対象とした民間唯一のNPO評価認証機関です。2016年の設立以来、1,500件以上の団体を評価・認証し、その知見と経験を活かしてNPOのガバナンス強化を支援しています。2025年には「グッドギビングマーク制度」を開始し、基準を満たした団体に認証を付与。信頼の可視化と寄付・協働の促進を後押ししています。 

https://goodgiving.jcne.or.jp/

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