【インタビュー】グッドギビングマーク認証団体インタビューVol. 3:認定NPO法人セカンドハーベスト京都/NPO法人きょうとNPOセンター
お知らせ公益財団法人 日本非営利組織評価センター(以下、JCNE)は、認定NPO法人 セカンドハーベスト京都およびNPO法人 きょうとNPOセンターに対し、グッドギビングマーク認証式を2026年1月に行いました。
認証式後には、グッドギビングマークを取得したきっかけや、今後グッドギビングマーク制度に期待することなどについて、インタビューを実施しました。

(左から)セカンドハーベスト京都 事務局 堺田 真隆氏
きょうとNPOセンター 理事長 中村 正氏
インタビュー 訊き手:
(公財)日本非営利組織評価センター 業務執行理事 平尾 剛之

平尾:
今回、初めて認証を取得した京都の2団体にお越しいただきました。それぞれ活動内容をご紹介ください。
堺田:
セカンドハーベスト京都はフードバンク団体です。個人の方や企業の方からいただいた寄贈食品を、直接支援する現場の団体、たとえば子ども食堂やフードパントリー団体などに提供している中間支援団体です。近隣のフードバンク団体から食品をいただくこともあり、NPO同士で横の連携があります。
子どもたちが夏休み、冬休みに入る前には大規模な食料支援をします。2025年度は準要保護という就学援助を受けている小学生がいるご家庭の1200世帯/回に無償で宅配しました。昨年12月にはお申込みが多く、お断りする世帯も100ほどありました。お米5kgを含む15kg以上の食料支援を行い、お米だけでも合計6トンになります。これには政府備蓄米を活用しました。あとは企業からお菓子、缶詰の寄贈がありパッケージにして渡しました。仕分けには70人~100人近くのボランティアさんが関わります。高校生、大学生、企業のボランティアさんが来てくださり半日くらいで1200世帯分の梱包・出荷作業をします。
中村:
阪神淡路大震災のあとにボランティア活動が活発になりました。震災のあとNPO法(特定非営利活動促進法)ができましたが、京都はその前から、元々市民活動が活発だった地域です。きょうとNPOセンターは中間支援組織として市民活動を励ましていきたいという思いで始まりました。自発的な市民活動団体の支援を長いことやっています。
平尾:
今回、グッドギビングマーク制度をなぜ取得しましたか。そのきっかけ、モチベーションについてお聞かせください。また、審査を受けてみてそのプロセスはどうでしたか。
堺田:
私たちは主に助成金収入で活動しています。寄付は全体の3割程度で、これからは収入割合を逆転させて寄付を増やしていきたいです。安心して寄付してもらうための認証をこれまで取得したことがなく、団体内で検討して、申し込みしました。
審査プロセスは、初めてこうした審査を受けることもあり、提出書類を揃えるのが大変でしたが、すべての工程がオンラインですべて完結する点は助かりました。
中村:
ちょうど昨年から、ふるさと納税を活用した新しい寄付文化を我々でつくっていこうと議論をしていました。私たちは京都府のふるさと納税制度「ふるさと × NPO 京どねーしょん」の登録団体になっています。資金を集めるには府民や市民からみて信頼できるかがポイントになります。新しい「グッドギビングマーク制度」はぴったりだと思いました。
(旧制度の)グッドガバナンス認証を取得していたので、その頃と比べると提出書類は少なくシンプルになりました。事務所備え置き書類が多く、新たに作成するものはほとんどありませんでした。オンライン上でのやりとりで少し手間があったくらいです。
平尾:
グッドギビングマーク認証は全国に26団体(2026年1月19時点)ありますが、京都府は初の誕生となります。マークの活用や今後について期待感をお願いします。
堺田:
一番は寄付者獲得のため、個人と企業の方々に本マークと制度の認知を拡げていってほしいです。助成金申請の際にも本マークを取得したことで審査にプラスとなるような動きも期待します。
中村:
名刺やホームページに掲載したり、ふるさと納税のウェブサイトに載せることで安心して寄付できることをアピールしていきます。こういう制度があることを周りに伝えて、NPOの信頼の輪を広げていくことも中間支援組織の役目です。
きょうとNPOセンターは、はじめてグッドガバナンス認証を得た2019年9月から継続してJCNEの認証を受けています。新しい認証制度でも団体間の交流会や、勉強会をぜひやりたいです。
今後の認証制度に期待することとして、いまは比較的規模が大きくしっかりした組織のNPOがグッドギビングマークを取っています。小さいNPOも支援している我々からすると、これからは規模が小さく寄付の集まりづらい団体に光が当たる、社会との橋渡しになる制度にもなっていただけたらと思っています。
おわりに(JCNEより)
NPOは、良い活動をしているだけでは、信頼が十分に伝わらない時代です。
京都府で初めてグッドギビングマーク認証を取得した2団体の声から、グッドギビングマークがNPOと社会をつなぐ「信頼の目印」として果たす役割が見えてきました。
NPOのみなさまにとって、グッドギビングマークが信頼を積み重ねていくための選択肢の一つとなることを願っています。
NPOのみなさまへ │ グッドギビングマーク制度の詳細はこちら
https://goodgiving.jcne.or.jp/npo/
認定NPO法人 セカンドハーベスト京都

安全に食べられるにも関わらず廃棄される食品を提供してもらい、支援を必要とする母子生活支援施設やフードパントリー団体等を提供する活動を通して、食品ロス削減とフードセーフティネットの構築を目指しています。長期休暇前に準要保護の子育て世帯へ10kg以上の食品パッケージを無償宅配している「こども支援プロジェクト」は当団体が特に力を入れて活動しています。
NPO法人 きょうとNPOセンター

私たちは、中間支援組織として行政や企業を含め市民社会を構成する組織の中間的立ち位置で、それぞれを牽引してきました。これまでには地域や社会のなかで市民が力を発揮する領域を広げる事業に取り組み、現在はNPO・行政・企業との協働で進める複数の事業があります。「市民が支える市民社会の実現」をめざして、京都から全国初の挑戦と新たな社会機能・組織・人材輩出の取組を行っています。
グッドギビングマーク制度

グッドギビングマーク制度は、高い専門性と豊富な経験をもとにNPOの評価・認証事業に取り組んできた日本非営利組織評価センター(JCNE)が、適切なガバナンスを行っている組織であると認めた「信頼性の証」を示すマークです。
NPOが、認証機関の認証を得ることによって、ステークホルダーからのいっそうの信頼を高め、ミッションの実現にまい進していくことは、世界的な潮流となっています。
2026年2月2日時点で、グッドギビングマーク認証団体は、全国に26団体誕生しました。
公益財団法人 日本非営利組織評価センター

公益財団法人日本非営利組織評価センター(JCNE)は、国内全地域・全分野を対象とした民間唯一のNPO評価認証機関です。2016年の設立以来、1,500件以上の団体を評価・認証し、その知見と経験を活かしてNPOのガバナンス強化を支援しています。2025年には「グッドギビングマーク制度」を開始し、基準を満たした団体に認証を付与。信頼の可視化と寄付・協働の促進を後押ししています。
https://goodgiving.jcne.or.jp/
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