NPOが受けるべきは「事業評価」?それとも「組織評価」?
コラム「もっと社会に信頼されて、寄付や助成金を増やしたい」
そんな願いを抱くNPOは少なくないはずです。
そのための鍵となるのが「外部からの評価」です。
評価を通じて、団体の活動や運営の信頼性を社会にアピールできます。
評価と聞くと「行政や助成団体に求められる堅苦しいもの」「負担が大きそう」という印象をお持ちの方もいるかもしれません。実は、評価は団体の価値を引き出し、次のステップに進むための“ツール”にもなるのです。
評価とは「価値を見える化すること」
日本評価学会では、評価を「評価対象の価値を引き出す行為」と定義しています。
体系的に情報を集め、事実を特定し、その意義や意味を判断する評価のプロセス。この過程を通じて、NPOの本質や社会的な意義が明確になります。
事業評価と組織評価、どっちを受けるべき?
NPOが受ける評価には大きく2種類あります。
● 事業評価:活動そのものの成果を評価
活動内容の有効性、社会的インパクトなどをチェック
例)インパクト評価、ロジックモデルの分析
● 組織評価:組織としての信頼性を評価
資金を預かる団体としての適格性をチェック
例)ガバナンス、法令順守、情報公開の体制など
たとえば、福祉サービス第三者評価では、利用者満足と同時に、提供体制(人材・計画性など)の整備が重要視されています。これは、組織運営の質=サービスの質にもつながるためです。
資金提供者は“どこ”を見ている?
私たちJCNEでは、助成財団や企業にヒアリングを行ってきました。
ポイントとして、「団体のミッションと助成目的が合致していること」「社会課題への貢献度」「小規模でも将来性のあるNPOへの期待」など事業内容を重視する声がありました。
一方で、以下のような懸念の声もありました。
「公共性の高い資金だから、不正リスクは避けたい」「情報公開されていない団体にはアプローチしにくい」「企業連携には反社チェックが必須」」など、基本的な組織体制の整備を求める声です。
つまり、事業の質とともに、基本的な組織としての信頼性も同じくらい大切なのです。
▼基本的な組織体制の整備を求める支援者の声

組織評価は“手軽に”できる
忙しいNPOにとって、評価はできるだけ負担が少ない方がいいですよね。
まずは無料でできるセルフチェックも選択肢に入ります。
これらは、組織の強みや課題を“見える化”するきっかけになります。
ただし、セルフチェックはあくまで自己診断にとどまり、客観的な認証や反社・コンプライアンスチェックの証明にはなりません。
信頼を“かたち”にするなら、グッドギビングマーク制度
「第三者による客観的な認証がほしい」、「反社・コンプライアンスチェックで信頼性を証明したい」
そんな団体には、JCNEのグッドギビングマーク制度がおすすめです。
制度の特長
✅ 約2か月で完了
✅ 必要書類は10点程度と最低限
✅ すべてオンラインで完結
✅ オンライン面談あり
✅ 認証マークで信頼性をアピール
組織評価を通じて、信頼性を「見える化」し、寄付や助成の選択肢に入る団体へ。
事業に注力するためにもまずは組織評価を受けてみませんか?
まずは、グッドギビングマーク制度の概要をご覧ください。